昭和の戦争を読む / 著者から / 野坂昭如

記録文学

野坂昭如

1930-2015

作家。神戸の空襲で家を失い、疎開先で妹を亡くした自らの体験を素材に、戦災孤児となった兄妹の物語を書いた。体験そのままの記録ではなく小説として構成しているが、飢えと死に至る過程の細部は自身の記憶に基づくとされる。

方法
記録文学 — 徹底した取材を文学の筆で定着させる
拠りどころ
自身の被災・疎開体験
世代
体験世代(子ども)
当事者性
神戸で空襲に遭い、疎開先で幼い妹を栄養失調で失う

著者紹介は「何を史料に、どう書くか」の事実記述に限っています。視点の違いは「対で読む」の本の並びでご覧ください。

収録している1冊

火垂るの墓
野坂昭如

アメリカひじき・火垂るの墓

新潮文庫(改版)|「火垂るの墓」1967年発表(直木賞)

空襲で親を失った14歳の兄と4歳の妹が親族の家を出て野宿し、妹が栄養失調で死ぬまでを描く。著者自身が神戸の空襲で被災し疎開先で妹を亡くした体験が素材になっている。直木賞受賞2編を含む全6編を収録。