昭和の戦争を読む / 原典へ

原典へ

このサイトで紹介している本の多くは、公文書や当事者の記録に拠って書かれています。 著者がどの史料を、どう読んだのか。それを自分の目で確かめたくなったときのために、 一般に公開されている一次資料の入口をまとめました。いずれも無料で使えます。

公開アーカイブ

原典
専門

戦史叢書(全102巻)

防衛省防衛研究所|無料・利用登録不要

旧軍関係者が公文書と当事者への聴取をもとに編纂した公刊戦史。1966年から1980年にかけて刊行され、大本営関係34巻・陸軍戦史37巻・海軍戦史21巻・陸軍航空戦史9巻・年表1巻からなる。作戦経過を調べる際の基礎資料として広く参照されるが、編纂の主体が旧軍関係者であるため、他の史料との突き合わせが前提になる。

『失敗の本質』『レイテ戦記』など、このサイトの多くの本がここに拠っている。全文が電子公開されている。

原典
専門

アジア歴史資料センター(JACAR)

国立公文書館|無料・誰でも利用可

近現代の日本とアジア近隣諸国の関係に関する公文書を、国立公文書館・外務省外交史料館・防衛省防衛研究所の所蔵資料から横断的に公開するデジタルアーカイブ。デジタル画像を件名で検索して閲覧できる。極東国際軍事裁判(東京裁判)の和文速記録も収録されている。

本で読んだ出来事の原文書に当たりたくなったときの入口。

原典
入門

平和情報ネットワーク 被爆体験記

国立広島・長崎原爆死没者追悼平和祈念館|無料・誰でも利用可

被爆者本人が残した体験記・証言映像・朗読音声を公開するデータベース。被爆地、被爆した場所と爆心地からの距離、当時の年齢や職業などで絞り込んで検索できる。編集を経た書籍と違い、一人ひとりの記録がそのままの形で読める。

『原爆の子』『夏の花』を読んだあと、同じ立場の人が残した記録を無数に辿れる。

原典として読める本

編者の解説ではなく、書き手本人の言葉がそのまま並ぶ本。

きけ わだつみのこえ
日本戦没学生記念会 編

新版 きけ わだつみのこえ 日本戦没学生の手記

日本戦没学生記念会 編|岩波文庫(1995年新版)

学徒出陣で戦没した学生たちの日記・手紙・遺書を集めた遺稿集。編者の解説ではなく本人の言葉がそのまま並ぶ。戦後日本で最も広く読まれた一次資料のひとつで、このサイトでは「原典」としても位置づけている。

一次資料は、読み手が自分で文脈を補いながら読むものです。 編纂した主体が誰か、どういう目的で残された記録かによって、書かれていることも書かれていないことも変わります。 このサイトの本を先に読んでから当たると、その差が見えやすくなります。