昭和の戦争を読む俯瞰マトリクス / 野火

野火
大岡昇平
当事者手記

野火

大岡昇平(1909-1988)

敗走する比島戦線で部隊を追われた一等兵が、飢餓の果てに人肉食の淵へ追い込まれていく。体験を素材に、極限の人間を描き切った小説。『レイテ戦記』と対で読むと戦史と個の両極が見える。

南方消耗戦レイテ 視点: 兵士 中級

書誌

現行版新潮文庫
初刊初出1951年『展望』
電子書籍あり

書誌は2026年8月時点。版元の公式ページ・NDLサーチで確認のうえ掲載しています。

対で読む

この本と、逆の方法・立場で同じ出来事を書いた本。

レイテ——戦史と極限の個

野火

いま読んでいる本
 

レイテ戦記

大岡昇平|当事者手記
同じ著者が同じ比島戦線を、日米の資料を渉猟した戦史として書いたのが『レイテ戦記』、飢餓の極限に置かれた個人の内面として書いたのが『野火』。一人の書き手の中にある両極。

道すじで読む

広げる

同じ著者の本

俘虜記
大岡昇平

俘虜記

新潮文庫

ミンドロ島で米兵を「撃たなかった」自分はなぜ撃たなかったのか——捕虜となった知識人が、自らの内面を執拗に観察した手記。

レイテ戦記
大岡昇平

レイテ戦記(全4巻)

中公文庫 新版(2018年)

日米両軍の資料と生存者の証言を渉猟し、8万余の日本兵が死んだレイテ決戦の全貌を再構成した戦記文学の金字塔。

ミンドロ島ふたたび
大岡昇平

ミンドロ島ふたたび

中公文庫(改版2016年)

戦後22年、生き残った著者がかつての戦場ミンドロ島を再訪する。